藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2018年05月25日

  

がん, 免疫

 

フコイダンという主に海藻から 抽出される多糖類について 免疫を刺激してがんに効果がある とするお話をよく耳にします。

これはあくまで食品ですから 効能効果をうたうことはできず 医療ではなく、個人個人が 自分の判断で口にするかどうか 決めるもの、ということになります。

たまに経口抗がん剤の投与を 受けている人で フコイダンを大量摂取したら 体調がよくなったんだ、と うったえる方がいらっしゃいます。

フコイダンが有効なんだと主張される 方々の実験の中に マウスに経口で抗がん剤を投与し フコイダンを摂取させた場合は させなかった場合よりNK活性の 低下を抑えられると するものがあります。

患者さんのうったえることと 実験データが一致しているように 思われますが、、、、 フコイダンは吸着剤でもあります。

まあネバネバしているんですから いろんなものを抱え込みます。

経口抗がん剤とフコイダンを 一緒に体内に入れれば 当然、抗がん剤が吸着されて 体内に吸収されずに排泄される はずです。

すると抗がん剤の投与量が 減ったのと同じことですから 体調がよくなったり マウスのNK活性低下が 抑えられたりするのは 当たり前です。

データとしては 実際に体内に吸収された 抗がん剤の量が同じ条件で 測定しないと意味がありません。

別にフコイダンである必要は ないと思われますが 増粘性多糖類を大量に摂れば 腸内に溜まったよろしくないものが 排泄されますので 体調がよくなるようなことが あっても不思議はありません。

ただ、調子が良くなったからと 大量に摂り続けた方で 栄養失調になられた方も いらっしゃいます。

やはり食事は適切に しっかりと栄養を摂り 腸を整えるものは 自分のその時の状態に 合っているのであれば いいのですが、 摂り過ぎはよろしくない ようです。 (続く)

 

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